顎関節症TMD

当院の噛み合わせ治療の特徴

人生100年時代を迎え、日本は高齢者から子供まで全ての方に活躍の場があり、すべての人が元気に活躍し続けられる社会を求められます。ある研究では、2007年に日本で生まれた子供の半数が107歳より長く生きると推定されており、日本社会に生きる方々の健康を保つことが、重要な課題です。(人生100年時代構想会議中間報告を参照)

健康に生きるために必要なのは?

健康に生きるためには適切な食事をとるという事が重要になります。そのため健康の維持において、歯科治療が担う責任は大きいと考えております。
当院では歯科治療を通して皆様の健康増進に少しでも貢献できるよう努力してまいります。

なぜ噛み合わせ治療は大事

大学に在籍していたときご家族の方が入れ歯を作ってあげてほしいとの理由で連れて来られた認知症の患者様がいました。
診させていただいた当初、この患者様は元気が無く思うようにお話することはできませんでした。入れ歯を入れるまで、柔らかいものしか食べることができず、噛むという習慣がありませんでしたが、入れ歯を入れて3ヶ月後にはしっかり食事ができるようになりました。
治療中は無言で座っているだけだった患者様が、入れ歯で噛めるようになったことで、自分の気持ちをこちらに伝えられるようになりました。この経験から噛み合わせの重要性や、咀嚼という動作が脳をはじめ全身に大きな影響を及ぼすことを認識しました。
入れ歯の患者様だけでなく、重度歯周病の患者様も噛み合わせが崩壊してしまっている方が多いため、歯周病治療後の噛み合わせ治療も適切に行う必要があります。
当院では皆様の健康増進のお役に少しでも立てるよう丁寧な治療を心がけていきます。

悪い噛み合わせが身体に与える影響

  1. 顎関節の痛み
  2. 咀嚼がうまくいかない
  3. 表情が歪んでいる
  4. 頭痛
  5. 肩こり

噛み合わせの適切な治療

▶︎ 診査・診断 顎関節や咀嚼筋の状態、開口運動など診査し、顎関節症など有無を診査・診断していきます。その後、口腔内の診査を行い、その原因を診査します。歯周病により噛み合わせが不安定になっている、多数のむし歯で歯が崩壊している、親知らず周囲の炎症が波及しているなど、口腔内が原因で顎に症状が出る事もあります。
▶︎ 治療計画立案 診査・診断によりお口の中全体の状況がわかると、次は、どの順序で治療していくべきか患者様とお話しながら、決めていきます。治療内容を説明させていただき、患者様の同意の上治療するように努めております(インフォームドコンセント)。
▶︎ 治療 ・顎関節症
顎関節症に対しては習癖指導や開口訓練を行います。
最近TCH(Tooth Contacting Habit)と呼ばれる習癖が注目されております。これは食事や会話以外の安静時にも歯と歯を接触させてしまう習癖です。お口に力が入っていないリラックスした状態(お口に対して無意識の状態)のときに歯と歯が接触していたらTCHがあります。軽く接触している状態でも、長時間続くと顎関節や咀嚼筋に影響が出ると言われております。顎関節症の原因は、ストレス、歯ぎしり、食いしばり、顎関節形態の問題、噛み合わせ、TCH、外傷など多数あります。それらの多数の原因が複雑に絡みあって、ある閾値を超えると症状が出ると言われております。TCH以外にも他に原因がありそうであれば、それらの原因を1つずつ改善できるようなご指導をいたします。
例えば、起床時の症状が強い方にはナイトガードと呼ばれるマウスピースを作製することもあります。歯型をとらせていただき、患者様ひとりひとりのお口に適合したナイトガードを製作させていただくことで、歯に負担をかけず顎を安静に保つことができます。特に、睡眠時の歯ぎしりはご自身の体重ほどの力がお口の中に加わっていると言われているので、朝起きた時に何か頬の辺りが重く感じていらっしゃる方や歯ぎしりをよく指摘される方には効果的です。ナイトガードは保険適用で作製可能です。
・歯が欠けた・失った
むし歯や歯周病などで、歯が欠けてしまったり失ったりした場合は、詰め物(CR、インレー)やかぶせ物(クラウン・ブリッジ)、入れ歯、インプラントなどの治療を行います。
・うまく噛み合ってない
歯並びが原因でうまく噛み合ってない場合は矯正治療も検討します。

▶︎ 顎関節症の治療の内容

顎関節症の治療法としてはマウスピースやリラクゼーションがあります。

リラクゼーション治療としては、顎の周りのマッサージが有効的です。お顔の周りには咀嚼筋という咬むための筋肉があり、その筋肉を揉みほぐしてあげることが良いとされています。皆様には、その筋肉の位置をお伝えし、ご自身でもマッサージできるようになっていただければ幸いです。
しかしながら、顎関節症は自然に症状が落ち着くこともあります。例えば、噛み合わせが悪くてもストレスや食いしばり癖が軽減させ、症状を軽減することは可能です。噛み合わせの調整をする際はどうしてもご自身の大切な歯を削らせていただく必要があるので、本当に削る必要があるのか、診査・診断し治療方針を検討させていただければと考えております。

噛み合わせセルフチェック

  1. 歯がぐらぐらしている
  2. 顎が痛い
  3. 口が開けづらい
  4. 顎がカクカク音がして痛い
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